お母様に知って頂きたい大切なこと
矯正ってどんなことをするの?
通常矯正治療と言えば、見た目の治療というイメージがあると思います。
もちろん、それは矯正治療によって得られるメリットの1つではあります。
実は矯正治療の本当の目的は、しっかりと「噛める口」をつくることなのです。
坂口歯科・矯正歯科では成長期にある幼児期―12歳位までは歯列の育成に重点をおいた治療を行います。つまりあごの成長を考え、正常なお口元の筋機能のバランスを整えることに重点をおいた「歯を抜く事のない」矯正を行います。一方、成人は抜歯の必要の有無をしっかり見て治療計画をたてます。
歯並びや噛み合わせが悪いとどうなるの??
では、歯並びと噛み合わせに問題があると、どういったことが起きるのでしょうか?
別に歯並びや噛み合わせなんて大騒ぎするほどのもんでもないでしょ・・・なんて考えていませんか?
実はそのままに放っておくと、大人になって「頭痛・肩こり・首のこり」のような症状に悩まされたり「虫歯になりやすい体質」になることがあります。
これはアゴの関節がズレることによって、正常な噛み合わせ位置が異常になる為に、アゴについている筋肉群が凝って痛み出すのです。頭は頚椎という骨とその周りの筋肉に支えられています。
頭部の骨の中で動く骨は下アゴの骨だけです。かみ合わせが悪くなると、下アゴの骨が正しい位置をとれなくなり、アンバランスとなります。それにより頚椎に負担がかかります。
その為に筋肉群が補正しようと働き、アゴ、頭、首にある筋肉が強く凝ってくるのです。また、歯並びが悪いと物理的に磨きにくい箇所がでてきます。そうなると、そこに歯垢・歯石が付着してむし歯や、時には歯周病になることがあります。
このような方は是非ご検討ください
お子さまの矯正を検討されるお母さまの不安
- 主人が歯並びが悪いのでこの子も将来どうなるか心配で…
- 子供の歯が大きすぎて、将来キレイに並ばないと思って。
- 磨いても、磨いてもむし歯になるんです。
- 「ここではわからないので他で診て貰って」と言われたから
- 指を吸うクセが4歳になっても治らないので…
- 発音が赤ちゃん言葉でおかしいように感じているのですが…
- 笑う時に歯茎がたくさん見えておかしいんです!
- これから国際社会にですので、そこに出しても恥ずかしくないように。
- 歯が足りなかったり、色がおかしい気がするんです。
- なかなか乳歯が抜けなくて心配なんです…
もし、上記以外にもお悩みがあればお気軽にご相談ください。
矯正を考えたことがあるけれど、今まで踏み切れなかった方へ
- 矯正の相談にいったら、子どもはまだ必要ないって言われた
- 矯正は歯を抜かないといけないし、ブラケットが痛いって聞いたので
- 矯正中は虫歯になりやすく、子どもの矯正は難しいって聞いたので
- 矯正の装置(ブラケット)で学校でイジメに遭うんじゃないか心配で
これら全ての不安や疑問に答えるのが、当院のビムラー&NeoCap小児矯正システムです。
不正咬合(問題のある歯並び)の種類
お子さまのお口と見比べて確かめてみましょう
上顎前突(出っ歯)
叢生(八重歯・乱ぐい歯)
開口(ポカン口)
正中離開(すきっ歯)
下顎前突(受け口)
交差咬合(咬み合わせが入れ替わっている)
ビムラー&NeoCapシステムの特徴
歯を抜かない。
ビムラーは50年以上の歴史を誇る矯正器具です。
Bimler(ビムラー)とは、取り外しの出来る機能矯正装置です。機能矯正装置とは舌や唇や頬の力のバランスまで整えてくれる装置で、就寝時と昼間2~3時間の使用により、噛む力と舌、唇の力などで歯とアゴにはたらきかけ、上下の歯を一緒に治し、自然な顔の感じにする矯正治療です。日本でもまだ本格的に使用している医院はごく僅かですが、歴史は古くドイツのビムラー医師によって50年以上前に考案され、ヨーロッパ諸国ではよく取り入れられている手法です(本場ドイツでは成人矯正にも利用)。
日本の場合はまだアメリカ式矯正が主体であるため、多くの歯科医師は、大学で「子供のうちは様子を見て永久歯に生え変わったらブラケットとワイヤーを使用し、余分な永久歯を4本抜いて治しましょう」と教えられています。しかし、永久歯が生えるまで待ってしまうと、悪い歯並びが完成してしまいます。完成した悪い歯並びを治そうと試みると、歯を抜かなくてはいけなかったり、外科手術が必要になったりといった苦痛が伴います。ここ数年で矯正治療はものすごく進歩しました。その結果、革新的な方法が開発・確立され、子供の頃スタートすれば非抜歯でワイヤー(ハリガネ)なし、抜歯なしでの治療が可能になりました。
それを可能にしたのがビムラー&Neo-Capシステムです。
本来健康な歯を活かし、また顔貌(お顔立ち)が決定するのは子どもの頃の成長であり、やはり子どもの時期からしっかりとした成長の軸を作ってあげることが本当の健康へとつながります。
床矯正との違いとは?
お子さまが意識しなくても、装置を入れるだけで噛む力を育て歯並びを治す
ビムラー矯正とは、取り外しのできる特殊な装置で、就寝時と昼間2~3時間の使用により、噛む力と舌、唇の力などで歯とアゴにはたらきかけ、上下の歯を一緒に治し、自然な歯並びと美しい顔にする矯正治療のことをいいます。
大切なお子様が、これから一生涯共に過ごす大事な大人の歯ですから、
抜歯を伴う治療やハリガネ(ブラケット)を付けることなく、取り外し式なので人に知られずに、日常生活にも「不便がない状態」で歯並びを治したい
というのが。親御さんの思いであると私たちは考えます。
取り外し式の矯正装置においては、現在、床矯正(しょうきょうせい)という治療が一般的です。これも優れた方法です。
しかし少し難しい症例になると、患者様は矯正装置を入れることとは別に、お口の筋力の訓練も少しづつ行なわなければなりません。毎日きっちりできるお子様は良いのですが、お子様によっては、どうしてもこれを続けるのは難しいという方もいらっしゃいます。
ビムラー矯正は同じ取り外し式ですが、床矯正とは全く違います。その最大の違いは、
自分で意識してお口の訓練をするのではなく、装置を入れるだけで勝手に噛む力を上げて歯並びを治すという点です。
ビムラー矯正の欠点は、治療期間が大変かかることだと以前は言われてきましたが、現在は、きっちり夜だけビムラー装置を入れてもらうことで、一般的なブラケット矯正の期間とほとんど変わらなくなっています。
ビムラー&NeoCapシステムの利点
- 取り外し可能で食事ができるため虫歯になりにくい
- 夜寝ている間と1日数時間の使用で良い
→学校では付けなくてよいので人目も気にならない - 痛くないので、小さな子供でも使用できる
- 矯正後の歯並びに矯正の痕跡がない
- 歯並びに人為的な不自然さを感じない
- 違和感が非常に少ない
- 極力抜歯はおこなわない
- 筋機能による拡大のため自然な動きで無理がない
- 受け口、出っ歯の矯正が可能
(上下間の位置関係(前後関係)の矯正) - 動かした後の長期間の保定が不要
- 来院頻度も1~2ヶ月に1度と手軽
- 正常な咬合へ誘導するため全く自然体そのもの
- 後戻りが非常に少ない
など
矯正治療の流れ
1.カウンセリング
まず、問診表のご記入などを行っていただきます。
初診の方はカルテの作成などございますので、時間の余裕をもってご来院ください。
そのあと、お子さまのお口の気になる部分やお悩みなどをしっかりとお伺いします。
2.お口の検査
必要があればレントゲンやお口のお写真をお撮りして、大切なお子様のお口の中の状態を出来る限り把握し、適切な診断ができるよう資料作成を行い、治療内容をご提案させて頂いております。(まず、虫歯の治療を行なうことがあります。)
3.ご説明
お口の中の状態をチェックした資料を元に、お子様の現在の状況(治療の必要な箇所)を詳しくご説明し、ご要望をお伺いした後で、治療期間の目安や治療費用などの治療計画をご提案します。また、矯正中の虫歯リスクなどを低減する予防メンテナンスについてもご説明します。
4.初期治療(ネオキャップ装着)
カウンセリングで患者さんにご提案したプランに沿って初期治療(ネオキャップの装着)を行います。
ネオキャップとは?
プラスチックの精密なキャップを乳歯に被せる事で、口唇や頬の力と舌の力のバランスを調度良い状態にし、健康な歯並びへの下地作りをするためのものです。
5.ビムラー矯正装置の型取り
ネオキャップ(乳歯の被せ物)に1ヶ月間ほど慣れて頂いたら、いよいよビムラー矯正装置の型採りを行います。
そのお子さまにピッタリと合う精密な手法で、効果の高い矯正装置を制作します。
6.ビムラーの装着開始
専門の技工所から送られて来たビムラー矯正装置をいよいよ装着します。お母さんのお手間が少しでも省け、お子様ご自身で外せるよう、何度もスタッフと一緒に練習します。
7.定期的な調整でのご来院
これから約1ヶ月毎にご来院いただき、お口の中のチェックとビムラー矯正装置の調整を行います。
専属のコーディネーターとドクターが治療中のお母様のお悩みにしっかり対応し、二人三脚でお子さまの歯並びがより良くなるお手伝いを致します。
8.よい歯並びの完成
みんなの努力で、素晴らしい歯並びに生まれ変わります。歯並びが良くなった後も、半年に一度ぐらいの間隔でチェックして行きます。
長い間、矯正装置として使用されたビムラー装置をそのまま保定器具として使用出来るのも、とても素晴らしい利点です。
矯正装置についてのご紹介
機能的矯正装置の代表的なものが、下記の3つの装置です
ビムラー・アプライアンス
主な用途として、上の歯が前に出たケースの治療に用います。下あごを前方へ誘導して、発育を促す効果が期待できます。
MUH(ムー)アプライアンス
主な用途として、「受け口」の治療に用います。上あごの発育を促進して、舌の位置を改善する効果があります。
バイオネーター
主な用途として、上の歯が前に出たケースの治療に用います。下あごを前方へ誘導して、発育を促す効果が期待できます。
よくあるご質問(Q&A)
何歳から始められますか?
4~8歳半がベストですが、それ以外の年齢でも可能な場合がありますので、ご相談ください。
装置をつけるのは本当に夜寝ているときだけで良いのですか?
乳歯が残っているご年齢でしたら、寝ている時に装置を入れるだけで、それなりに歯並びが良くなります。
但し、年齢が進むほど、動きが遅くなりますので、お昼間も医師が指定するお時間をつけていただく必要があります。なるべくベストの年齢での治療をオススメします。
ビムラー装置の前に入れる、乳歯の被せ物(ネオキャップ)は何のために入れるの?
咬み合せを一時的に挙げる事により、舌の動きを良くし、口唇力を強めます。
また、6歳臼歯を正しく出て来るように誘導します。
乳歯に被せ物(ネオキャップ)を入れると、とても咬み難そうです。大丈夫ですか?
問題ありません。一時的に、食事がし難くなりますが1~2週間でお慣れになられますのでお母様がお子さまを安心させてあげ、見守っていてあげてください
ビムラー&ネオキャップ矯正は、何年ほど行う必要がありますか?
約3~4年ほどを目安にしておりますが、お子さんの歯並びが安定した時を目安にしております
朝起きるビムラー装置が外れてしまっているようです。大丈夫ですか?
ご心配はいりません。舌の力、口唇の力のバランスがビムラー装置と調和するようになると外れない日が増えてきます。
それが治療が安定している証拠です。
ビムラー装置以外に、何か別の矯正装置を併用する事はありますか?
年齢が遅く開始したお子様の場合は、治療を早めに進めるために、別の装置を併用する事があります。
3Dリンガルアーチという装置で、固定式の装置ですが、比較的快適な装置です。(別料金)
ネオキャップやビムラー装置を入れてから、歯軋りが強くなったように感じます。
ご心配はいりません。本来、乳歯から永久歯の生え変わりの時期は、歯軋りをされる子が多いと云われております。
また、ネオキャップやビムラー装置により、矯正の違和感から歯軋りが強くなる事がありますが、いずれは減少して来ますので、ご安心ください。
ビムラー装置が壊れる事はありますか?
専装置は、ビムラー用の材料を取り寄せて、専門の技工所にて作成しておりますが、お子様の歯並びを治す過程において、咬み合せの力により壊れてしまう事もあります。
すぐに専門の技工所で修理しますので、ご安心ください。
修理料金は、7,000円~10,000円ほどかかります。
(別料金)
風邪を引いてしまい、ビムラーを入れるのが辛そうです。どうしたら良いですか?
風邪が治るまで外しておいてください。お子さんの体調が戻られたら、再度使用して下さい。これも取り外しが出来るビムラー矯正装置の良い所です。
ビムラー&ネオキャップ矯正とブラケット矯正治療(アメリカ式)の違いを教えて!
いわゆる、歯に矯正器具を付けて針金で縛る(ブラケット式矯正)に比較すると、ロボットのような完璧な均一がとれた歯並びにはなりませんが、そのお子様の本来の健康的な歯並びに改善する事が可能です。
そのため、人工的、均一的な芸能人のような歯並びを期待される方には不向きかもしれません。
ビムラー&ネオキャップ矯正で最大の効果を上げるコツを教えて!
それは、お母様がお子さまのお口に関心を持ち、その頑張りを褒めてあげることで、お子さまが毎晩、楽しみながら使い続ける事です!
親子間での愛情や信頼感が、治療の精度にも表れてきます。
それは、この装置は「しっかりと装着する」ことで結果が生まれるためです。
通常の矯正治療よりも、ゆっくり矯正治療は進みますが、焦らず、立ち止まらず、 そして楽しみながら行う事が最大のコツです!
ビムラー&ネオキャップ矯正法の料金を教えてください。
ビムラー装置装着料:400,000円(税抜)
検査料:30,000円(税抜)x 2(開始と終了)
月1回の装置調整、診断料:4,000円(税抜)
その他、お子さまの年齢により装置を併用する場合は、別途お見積もりいたします。(2020年3月より改正)
最後に・・・
私と患者さん、二人三脚でキレイな歯並びを目指していきましょう
矯正治療は、時間のかかる治療です。
その分、患者様にも我慢が必要になってくる治療でありますので、うまくは言えませんが、「歯科医師と患者様との二人三脚での協力」が必要だと私は思っています。
ぜひ、矯正治療をご検討されている方は、じっくりと考えてください。
「患者様の納得」が必要な治療ですので、坂口歯科・矯正歯科では、矯正治療をするかどうか、迷われている段階でのご相談もお受けしております。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。
医療費控除について
矯正の治療費も医療費控除の対象になります。
一年間の治療費(他院の治療費も含む)が、]10万円を超えた部分が医療費控除の対象になります。税金の還付額は収入により異なります。還付請求は確定申告の時に行ってください。その時には領収書の添付が必要となりますので、大切に保管してください。詳細につきましては、各管轄の税務署へお問い合わせください。
※この表は横にスクロールできます。
矯正費 | 対象額 | |
---|---|---|
1年間で280,000円支払った場合 | 280,000円-100,000円=180,000円 | 180,000円 |
乳歯列矯正 | 基本技術料 ¥250,000(262,500)+月極処置料 ¥2,500円(2,625)×12ヶ月=¥280,000(294,000) | |
1年間で630,000円支払った場合 | 630,000-100,000円=530,000円 | 530,000円 |
成人矯正(メタルブラケット) | 基本技術料 ¥600,000(63,000)+月極処置料 ¥2,500円(2,625)×12ヶ月=¥630,000(661,500) | |
1年間で1,260,000円支払った場合 | 1,260,000-100,000円=1,160,000円 | 1,160,000円 |
舌側矯正 | 基本技術料 ¥1,200,000(1,260,000)+月極処置料 ¥5,000円(5,250)×12ヶ月=¥1,260,000(1,323,000) |
医療費控除による減税額の目安
表の見方
例えば、所得金額が700万円の家庭で一年間に自由診療で70万の医療費がかかった場合は(保険診療や、その他の医療費がなかったと仮定)、本来は、所得税。住民税を合わせて135万3500円だが、自費で70万円使ったので、医療費控除として計19万8000円が減額される。つまり、70万円の医療費のうち10万円を差し引いた60万円の33%分が確定申告時に還付などされる。つまり70万円の自由診療は50万2000円で受けられることになる。
(平成22年度の値で算定しております。)
※この表は横にスクロールできます。
所得税金額 | 税額 | 減税分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
300万円 | 291,500円 | 20,000円 | 40,000円 | 80,000円 | 120,000円 | 180,000円 | 234,500円 |
500万円 | 753,500円 | 30,000円 | 60,000円 | 120,000円 | 180,000円 | 270,000円 | 420,000円 |
700万円 | 1,353,500円 | 33,000円 | 66,000円 | 132,000円 | 198,000円 | 297,000円 | 462,000円 |
1000万円 | 2,304,600円 | 43,000円 | 86,000円 | 172,000円 | 258,000円 | 387,000円 | 602,000円 |
1500万円 | 4,454,600円 | 43,000円 | 86,000円 | 172,000円 | 258,000円 | 387,000円 | 602,000円 |
2000万円 | 6,669,000円 | 50,000円 | 100,000円 | 200,000円 | 300,000円 | 450,000円 | 700,000円 |
医療負担額 | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 70万円 | 100万円 | 150万円 | |
医療費控除額 | 10万円 | 20万円 | 40万円 | 60万円 | 90万円 | 140万円 |
※この表の金額は、あくまでも目安となるものですので、詳細は各管轄の税務署へお問い合わせください。